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XZ Utilsのバックドア(CVE-2024-3094)

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公開日:

過去の事例 この記事は過去に話題になった脆弱性の解説です。現在の状況は公式情報でご確認ください。

基本情報(データから表示)

通称XZ Utilsのバックドア
CVE番号CVE-2024-3094
いつ起きたかNVD に登録された日: 2024-03-29
KEV に追加された日: KEV に未掲載
製品不明(KEV に未掲載のため)
深刻度(CVSS)10.0 緊急CVSS v3.1
NVD による評価
詳細(ベクター)CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
弱点の種類(CWE)CWE-506

何が起きた

ソフトウェア「xz」の配布ファイル(tarball)に、悪意のあるコードが仕込まれているのが見つかりました。複雑なごまかし(難読化)によって、liblzmaというライブラリーを作る途中で、テスト用のファイルに見せかけた部品が取り出され、liblzmaの一部の処理が書き換えられます。その結果、このライブラリーを使うソフトウェアは、ライブラリーとのデータのやりとりを横取りされたり、書き換えられたりするおそれがあります。この脆弱性は、CISAのKEV(悪用が確認された脆弱性の一覧)には載っていません。

攻撃の流れ

データをもとに、AIを使用して作成した図です。実際の攻撃は、これと異なる場合があります。

攻撃の流れ: 1. xzの配布ファイルに、悪意のあるコードが仕込まれる → 2. 作成時に、テスト用ファイルに見せかけた部品が取り出される → 3. liblzmaの一部の処理が書き換えられる → 4. liblzmaを使うソフトのデータのやりとりが、横取り・改ざんされるおそれがある1xzの配布ファイルに、悪意のあるコードが仕込まれる2作成時に、テスト用ファイルに見せかけた部品が取り出される3liblzmaの一部の処理が書き換えられる4liblzmaを使うソフトのデータのやりとりが、横取り・改ざんされるおそれがある攻撃の流れ: 1. xzの配布ファイルに、悪意のあるコードが仕込まれる → 2. 作成時に、テスト用ファイルに見せかけた部品が取り出される → 3. liblzmaの一部の処理が書き換えられる → 4. liblzmaを使うソフトのデータのやりとりが、横取り・改ざんされるおそれがある1xzの配布ファイルに、悪意のあるコードが仕込まれる2作成時に、テスト用ファイルに見せかけた部品が取り出される3liblzmaの一部の処理が書き換えられる4liblzmaを使うソフトのデータのやりとりが、横取り・改ざんされるおそれがある

誰が影響を受ける

xz のバージョン 5.6.0 から含まれた、問題のコードが入った配布ファイルから作られたliblzmaを使っているシステムが影響を受けます。具体的にどのバージョンまでが対象かは、このデータからは不明です。

何をすればいい

今でも、問題のコードを含む版のxz(5.6.0 から含まれたもの。詳しい版は公式情報で確認)が入っていないか確認してください。見つかった場合は、メーカー(ベンダー)の公式情報を確認し、案内に従って対応してください。

用語メモ

バックドア
正規の手続きを通らずに、こっそりシステムに入り込んだり操作したりするために仕掛けられた「裏口」のことです。
ライブラリー
ほかのプログラムから呼び出して使う、よく使う機能をまとめた部品です。
tarball
複数のファイルを1つにまとめた配布用のファイルです。ソフトウェアのソースコードの配布によく使われます。
難読化
プログラムの中身を、人が読んでも分かりにくい形にわざと変えることです。

元データ(英語)

説明(NVD)

Malicious code was discovered in the upstream tarballs of xz, starting with version 5.6.0. Through a series of complex obfuscations, the liblzma build process extracts a prebuilt object file from a disguised test file existing in the source code, which is then used to modify specific functions in the liblzma code. This results in a modified liblzma library that can be used by any software linked against this library, intercepting and modifying the data interaction with this library.

この脆弱性は、CISA KEV(悪用が確認された脆弱性の一覧)には載っていません。

公式情報